焦るなあ、今年もあと二日か?。
って、何で年末になったら焦らないといけないのだ?
別に正月になったからと言って、何が変わるのだ。
確かに、季節というのは一巡して、又初めからということはわかるが、それに人間も合わせないといけないのか。
人間って、一年とか1ヶ月とか一日とか、区別しないと生きていけない存在なのか。
で、考えてみた。
時間に区切りがなかったとしたら。
うわあ、全然頭の中が整理できん!
何故時間を区切るかというと、多分、整理整頓のためではないか。
いつ何があって、その頃にはあれを用意して、これを用意して、で、私もどんどん年をとるし、大体このあたりで老人になって、おそらくこれぐらいで死ぬだろう。
もし、年とか月とかという時間の区切りがなかったら、今後どうしていいのか全く予定が立たなくなるのだ。
逆も言える。
人間に時間を区切るという意識がなければ、今のような集団社会は存在しないだろう。
自然にまかせ、太陽とともに起き、暗くなると眠る。
その間、食べるものを探し、生きる術をさがし、本能のままに子孫を残す行為に勤しむだろう。
まるでメリハリのない生活をすることになる。
ロビンソン・クルーソーだって、曜日を刻むことをしないと今の自分の存在を自覚出来なくなったように。
巌窟王、エドモン・ダンテスだって、時間を奪われ、どんどん現実感を失って行ったはずだ。
ただ彼には復讐するという強い執着心があった。
それがなければ、彼はおそらくどんどん自分を失って行ったことだろう。
さて、そういうわけで、私も今の精神的バランスをとるために、時間を区切り、今年もあと2日だと認識することが必要なわけだ。
焦ることもとても大事なのである。
何故なら、皆さんの家で飼っている犬や猫、年末だからといって焦っていますか?
焦るということは、人間として元気に機能しているということなのだ。
そう思って、仕事の整理の続きをすることにしよう。
明日は家の掃除もしないとなあ。
巌窟王って、本当は「モンテクリスト伯」が原題なのだが、よく巌窟王なんて訳したものだ、明治の頃、黒岩涙香という人が訳したもので、「レ・ミゼラブル」を「ああ無情」なんて訳したのもこの人、う?ん、センスあるかな?、安部邦雄