私の住まいのある浜田山には、神田川が流れている。
神田上水ともいわれており、水源は少し西へ行った井の頭公園にある。
こんな都心近くから水が湧きだているのに、少し感動してみたりする。
川はそのままくねくねと蛇行しながら、新宿あたりまでやってきて東中野の横を流れる。
そう、新しい事務所のそばに神田川が流れているということだ。
そこから高田馬場を通り、早稲田を通り、飯田橋、水道橋を経てお茶の水へ。
そこから、秋葉原を経て、隅田川に合流する。
色々ややこしいところを流れているのだ。
途中で、善福寺川と合流するのだが、そこから下流は大雨でも降ると簡単に水が溢れる。
神田界隈が水没したというニュースは東京に来て何度か聞いた。
最近は、地下に広大なプールを作って、水をためる構造にしているため、あまり浸水の話は聞かなくなった。
かぐや姫の「神田川」で歌われているのは、東中野から高田馬場あたりの情景だという。
だからと言って、別にどうという感情も起こらない。
何の変哲もなく、堤防で雁字搦めにされた川が頼り無く流れているだけだ。
浜田山あたりの神田川は、確かに昔は風情があったろうなと思わないでもない。
一面の畑の中を、うらうらと神田川は流れたであろう。
春の小川は、さらさら行くよ?
今日も神田川周辺は、蝉の声でうるさい。
ヒグラシの声が聞こえてくるのはいつだろうか。
ヒマネタですみません、安部邦雄