はてなダイアリーに既に書いた昨日の飛行機のトラブル話の続き。
とにかく、驚いた。
伊丹を離陸してから30分ぐらい経った頃だった。
もうそろそろ、伊豆半島が見えるぐらいまで来たかなと思って、外を見た。
島が見える。
伊豆七島の一つかな?でも、見かけない島だな。
熱海の沖にある、初島でもないし。
どうも、志摩半島沖の答志島みたいだけど、まさかなあ。
第一、この飛行機どっち向いて飛んでいるの?
何か、海に向かって飛んでいるみたいだけど、日本列島のへりにそって飛ぶのが本当の空路じゃないの?
あれ?どうも旋回しているみたいだな、今度は何か埋め立て地が見えてきたけど、ああ、そうそう中部新空港じゃないか。
中部新空港に向かって飛ぶ?着陸の実験なんかするわけないし、何か、事故でもあって手近な空港探しているのかな。
エンジン音は問題ないし、フライトも安定している。
迷走しているわけでもなさそうだから、ヤバい状況ともいえないが。
ああ、別の飛行機が飛んで行く。
後ろから来て、追い抜いていったという印象。
こんな経験初めてだ。
空を飛びながら、後ろの飛行機に追い抜かれるなんて。
はるか下を別の飛行機が飛んで行く。
小牧空港に着陸態勢に入っているのだろう。
よく見ると、あちらにも飛行機、こちらにも飛行機。
どれも、次々に私の乗っている飛行機を追い抜いて行く。
うわあ、又、答志島が見える。
また一周した。
何だよ、機長、そろそろ何か言えよ。
知多半島の上をぐるぐる回る意味って何?
どうせ、まわるなら、伊豆半島あたりで回れよ。
愛知県周辺を回る意味がわからん。
とにかく、ヤバいことが起きたわけではないとかいうお知らせはないのか?
ハイジャックの可能性は?
機器の故障で、これからどうするか検討中とか。
そうして30分ほど旋回、やっと浜松上空へ。
アテンダントのアナウンスがあったのが、この時初めて。
台風で北海道関連の便が殺到し、羽田が混雑中。到着時間は追ってお知らせします。
ただ、それだけ。
後は、どこかに隠れていたとしか思えないアテンダントが一斉に出てきて、ジュースを配りはじめた。
どうしていいのかわからないのだろうな、この人たちも。
伊豆半島をこえやっと、機長のアナウンス。
これが何言っているのか、さっぱりわからん。
しゃべりを一から勉強し直せと言いたくなった。
とにかく、そういうわけで大阪ー東京間、2時間弱のフライト。
こんなに不安になったのはひさしぶりである。
昔、ハワイのマウイ島からオアフ島に戻る時も、わけわからず島の上をぐるぐるまわっていたことを思い出す。
訛りのきつい英語で機長が喋るから、言ってることがどうもよくわからずじまい。
どうも、空港の天候が悪いので、待機しているとか言っているような気がするが、他に理由があるのではと勘ぐりながら不安な気分であった。
駅で待機するのは平気だが、空の上での待機は自分には合わない。
もうちょっと、適格に情報が欲しいものだ。
ま、管制塔との交信でコックピットが混乱していたのかもしれないが、もうちょっと乗客の身にもなってほしかった怖がりの私であった。
今日も日記そのものになってしまった、単なる私の怖かった記録のひとつである、皆さんもお気をつけあれ、安部邦雄