会社のそばに、図書館が2つある。
一つは新宿区の北新宿図書館で、もう一つは中野区の東中野図書館。
どちらも、少し外れた場所にあり、相当昔から存在している感じの古ぼけた図書館だ。
まだ1回しか行っていないので、評価をするのは早計かもしれないが、中味的にはマアマアという印象。
こんな場所なのに、蔵書数もそこそこあるし、館内の設備も悪くない。
時間ができて、本でも読みたいなと思った時に散歩がてらに来ることができる図書館という感じだ。
休館日も、北新宿は月曜日、東中野は木曜日と違う。
図書館というと機械的に月曜日を休館日と決めてしまうところが多い中、中野区の図書館の半分は木曜日休館としているようだ。
区民の便宜を図っているというか、なかなかの心配りだなあと感心している。
どうしても大阪と比べてしまうのだが、やはり東京の文化度の高さには脱帽せざるを得ないような気がする。
大阪人のニーズはあるはずなのだが、公共サービスはそれに答えようとしていないというか。
そんなの役所になんか期待するか、ということなのかもしれない。
しょせん、役所なんか市民のニーズには無関心に決まっているという諦めがあるのかもしれない。
とにかく、東京は公共施設も住民のニーズに比較的敏感という感じがする。
地方へ行くほど、親方日の丸になるのかもしれない。
霞ヶ関の中央官庁に聞きたいことがあって問い合わせても、役人の皆さん、なかなか迅速に処理してくれたりするのだ。
これが、地方に行けば行くほど、ぞんざいになると思うのは私だけだろうか。
前は、住むなら文句なく関西と思っていたが、だんだん東京の方が文化的には住みやすいという気になってきた。
これは私が毒されてきているのか、それとも自分の中の進歩なのだろうか。
今日、家の近くの図書館に行ったら、授業の一環らしい生徒が本の貸出し、返却係をやっていた、ちょっとややこしい注文をすると、途端に泣きそうになる子もいて、ちょっと面白かった、後のいい思い出になるといいけどね、安部邦雄