阿倍野のセレナという所に行ってきた。
早い話、近鉄百貨店の専門街である。
これといって何の特徴もないショッピングゾーンだが、そこでエフエム大阪がイベントをやるというので見学に行った次第。
これから私も大阪でのイベントを企画し実施しようと思っている。
今のところ、大阪でどんな展開をしていいのかわからず、しばらくはこうやってあちこちのイベントを参考にさせてもらうつもりでいる。
ところで、阿倍野の近鉄百貨店、少し前までフロムスリーの大お得意様だった。
3年前まで、ここに近鉄アート館という劇場スペースがあり、ホールの管理をさせてもらっていたのだ。
しかし、バブル崩壊後、百貨店業界は青息吐息。
文化事業は大事だと思うが、背に腹は代えられずアート館を実質的に閉鎖することになった。
フロムスリーにとっては、10年以上のつきあいだったが、世の流れには逆らえずで、大阪での事業はこれで全くゼロになったという経緯があった。
私が直接タッチしたのは、浅川マキの2日間ライブ。
10何年ぶりの大阪公演ということもあって、2日間とも超満員。
浅川マキさんには色々可愛がってもらったが、色々と注文の多い方で、今では余り思い出したくないイベントのひとつである。
他にも、私の担当ではないが、石野真子主演の「ティファニーで朝食を」とか島田楊子主演の「マリーローランサン物語」なども、この近鉄アート館とコラボレートした作品であった。
昔の光、今いずこ。
さて、そのセレナのイベントだが、ウェンツ瑛士くんというアイドルタレントが結成したバンドのライブ。
400人近い女の子が集まって、そこそこ盛況だった。
これでどれだけの、販促効果が近鉄百貨店にもたらされたのかは知らないが、まあまあ好評なんだそうである。
ご同慶の至り。
やはりイベントは販促につながらなければ意味ないわけですからね。
しかし、近鉄は先日プロ野球の球団も手放したし、昨年は近鉄劇場も閉鎖、そうそう大阪松竹歌劇団も整理したわけで、今やイメージダウンの権化のような存在、昔から慣れ親しんだ電車でもあるので、元気出してほしいなと思っている、安部邦雄