社会にいらないと言うつもりはない。
何しろ、私もそうだ。自己否定しても仕方がない。
仕事の世界でいらない、と思いはじめている。
彼等が20代、30代の頃、確かによく稼いでくれたはずだ。
国の予算も、彼等の世代にそそぎこまれた。
稼いでくれる層に、お金を投資する。そして、日本は世界第二位の経済大国になった。
そしてバブルが始まる。
中途半端に金を持った彼等が、その饗宴に加わり、そして我を忘れるほど金を使いその官能に酔ってしまった。
バブル崩壊。彼等は疲弊した。
国は、それでも彼等に金を注ぎ込んだ。今の日本の繁栄を作ったのは、彼等だ。彼等の恩に報いるのは今だとでも言うように。(彼等は不良債権だ。ゼネコンだ。銀行だ。)
介護保険なんて、そのために生まれたようなものだ。
仕事の打合せに行く。
40代や50代ばかりが担当で出てくると、正直うんざりする。この会社に若いやつはいないのか?
中年に仕事を与えるのが会社の使命というなら、それも良いが、正直こんな会社とつきあいたくはない。
私の前にいた会社も、ほとんどが40代以上。
その人間が、未だにペーペーの肩書きで現場にいる。
意識も又ぺーぺー、言い替えれば無責任。
春闘で「会社は労働者の生活を守れ!」と叫び、言いたい放題の要求とやらを口にしている。
それも、私の前では少しはにかみながら。
若いやつらはどこへ行った?
私は、彼等の世代に年功で給与を上げるのは反対だ。
彼等は確かに昔は稼いだ世代だった。
それゆえ、そこに金を投資したのは間違っていない。
今、彼等は昔ほど稼いでいるか?
意識はペーペー、給与は一流会社の管理職並み。
そんな奴らに投資してどうする!
若い連中に投資しろ。アルバイト並のギャラで仕事をさせるのはやめろ。
次の富を作るのは彼等だ。その彼等を、安い賃金でぼろぼろになるまでこき使ってどうする。
40、50代は少し遠慮しろ!
相応の給与が欲しいと言うのなら、もっと稼げ。
そこにいるだけで、高給を食むんじゃない。それを当然と思うんじゃない。
ちょっとは、自分の立場をわきまえろ!
金は若い世代へ。可能性にもっと投資を!
団塊の世代、その弊害の語り部めざして、安部邦雄