ついこの間まで、全く興味を持てなかった株式市場。
あんなものに手を出すのはよくない、と親から教えられて来たような気がする。
株=バクチという認識だった。
手を出したら火傷をする。そういう射幸心にとらわれてはいけない、もっと地道に貯金しなさいと言われて来たような気がするのだ。
わからない、とにかく株に手を出してはいけない、というブレーキが自然とかかってしまう。
株式会社を2つも経営して、株自体の価値を熟知しているのに、株取引にだけは手を出してはいけないと何故思ってしまうのだろう。
株=バクチ?
他の人はどうなのだろうか?
アメリカでは、株を売るな、むしろ買おうという愛国的な運動が起こっているという。
アメリカ人には、私のような株タブー視などありえなそうだ。
普段から、あたりまえのように株を買ったり売ったりしているのだろう。
私の受けた教育は間違っているのだろうか。
ところで、最近とみに思うこと。
日本の株式市場は健全ではないということだ。
今の一部上場とか二部上場の株で、買うに値する株等どれだけあるのだろう。
ほんとは、内部の資産状況はぼろぼろなのに、さも健全なふりして上場を続けている会社もあるのではないだろうか。
これらを商品として考えるなら、この市場は問題ありだ。
表面的にはつやつや光ってみえる株も、その内実はスカスカ、あるいは虫食い状態だったりするかも。
そりゃ、誰も買いに来なくなるはずだ。
早く、商品をとりかえないと客は来ないぞ!大丈夫?
だいたい、日本の企業は株を上場したいとは必ずしも思っていないようだ。
企業はオーナーのものであり、株主のものだとは思っていない。
だから、有名な大企業でも株を公開していないところが数多くある。
本当は、こういうところが株を公開しないと、誰も日本の株式市場にやってこなくなるのではないか。
ベンチャーが公開することも大事だが、私は今儲かっている会社は積極的に株を公開すべきだと思うのだ。
これはその会社のためではない。
国民がすべて何らかの会社の株を保有しているという状況にするためである。
株=バクチではないと、教育し直す為である。
インターネットで気軽に株が買える時代なのだ。
不良品を市場から早く撤去し、新しい元気のある商品と交換しないといけない。
そうしないと、日本に世界の金は集まってこない。
日本から金が出ていくばかりになってもいいのか!?
いいのか、それで。
いいのか、日本。
これも何か変だと思うことのひとつだ。
アメリカでは株を愛国買いする人が一杯いる。
日本ではどうだろう。
「愛は地球を救う」で貯金箱を持ち寄ることと同じほど、株に手持ちの資金を注ぎ込むことが大事だと、学校は教育すべきではなかろうか?
それとも、やっぱり親が私に教育した株=バクチの思想が正しいのだろうか?
ちょっと考え中である。鬱だ。
といいながら、会社の増資を考え中の安部邦雄