読売新聞系のサイト「Bit By Bit」に次のような記事が出ていた。
野村総合研究所によると、一般家庭への普及が本格化し始めているブロードバンド・インターネットの加入世帯について、2000年度末の約90万世帯から2006年度末には全世帯のほぼ半数にあたる2200万世帯に達すると予測している。
半分というのは凄い数字である。(平成12年度国勢調査では日本の世帯数4700万世帯)
こう言った情報インフラは田舎ではほとんど整備されないということを考えると、都会ではほぼ全戸がブロードバンド化されているとみてよかろう。
さて、そうなると私達の生活はどう変わるだろうか?
テレビは、どうやらブロードバンドでも見れそうだ。
どこの放送局も何らかのサービスを強化するだろう。
今のテレビ受信機は、デジタルハイビジョンを除いて不要になるかもしれない。
セットトップボックスというのが各戸に常備される可能性もある。
放送はすべてこのボックスに収納される。
任意の時間に引っぱり出せば、いつでも番組を見たり聞いたりできる。
ホームサーバの需要も増えるかもしれない。
ipv6の普及も加速されるだろう。
どんな風に使えるのか、今はまだよく見えないが。
NTTにはどう考えても未来がない。
家にブロードバンドが引かれれば、今の電話線は全く必要でなくなる。
電話器だってどうなるかわかったものではない。
ファックスも、ワープロ専用機が製造中止になったように、早晩消えてなくなるだろう。(つまりファックス専用機が製造中止になるということ)
NTTには確実に毎月の膨大な基本料(1回線あたり約2000円)が入らなくなる。
だいたい、電話が1億回線あったとすると月額2000億円の収入がなくなるのだ。
私が経営者だったら信じたくない、えげつない減収である。
水が干上がりはじめた池の鯉の心境だろうなあ。でも、それを止めること等だれもできまい。
携帯電話もついでにいうと、今ほど儲からなくなるはず。
ブロードバンド時代には、回線は余りに余ってくるのだから、今のような何秒いくら、なんて商売は無理だろう。
たいていは、かけ放題、ネット使いたい放題ということになるはずだ。
ADSL回線が値崩れしているような状況が携帯電話の世界にも訪れる、そうですね、早くて来年の後半か再来年ぐらいからそうなるんじゃないでしょうか。
私の昔いたFM放送局となると、どうなんだろう。
2006年に単独で生き残っている可能性20%ぐらいかな。
FM局というだけじゃ、ビジネスは成立しないかも。
2003年ぐらいまでが勝負なんじゃないでしょうか。
音楽業界。
これはしぶといかもね。裏の世界が生き残っている限り、まだまだ今までの構造を変えないでしょう。
ブロードバンドで裏の世界が消えるとは思えませんから。
ただ、外国資本のM&Aがより活発になるはずだから、レコード会社が今までと同じとは考えられないでしょうね。
ここ1?2年のアメリカの音楽業界は要チェックかな。
他に、そうですね、会社がダウンサイジングしていくかもしれない。
大きな事務所は不要になり、社員はSOHOのような場所で仕事をするようになる。
通勤というのも減り、電車の客がガタ減りになる。
ブロードバンドで、どこでも会議、どこでもオフィス。
私のスタッフが、ネットを使った会議システムのソフトをモバイルに入れていて、どこでも会議ができるというのを実証してみせてくれたのには、ちょっと感動。
オー!と声をあげてしまいましたね。
恐るべし!インターネット、と思いましたよ。
公衆電話もテレビ電話が標準になりそうです。
これは困ったことですね、みなさま。
さて、ブロードバンドが家に来る日を、思いつき程度に書いてきましたが、皆さんの御感想はいかがでしたか。
でもね、私達の事務所がフレッツISDNになった時、やっぱり私達の会社での仕事の内容が大幅に変わったのは事実なんです。
まもなく、この事務所もADSLに変わります。今度はどんな驚きを私達にもたらしてくれるか、今からとても楽しみ。
光ファイバーは、来年の後半ぐらいには引きたいな。
いよいよ、来るぜ!おれたちの時代だー!
家来ども、前祝いじゃー、前の焼肉屋で、パーと行こうぜー!
え?今日は遠慮しとく?
狂牛病?
そうねえ、頭スカスカになったら、ブロードバンドどころじゃないもんなあ。
自宅はただのアナログ電話線、いつか解約してやる!安部邦雄