12時近くになっても、新宿は大勢の若者で賑わっている。
男も女も、上気した顔からは「帰りたくない!」というメッセージが例外なく伝わってくる。
彼等にとっては、これは祭りの夜なのだ。
わくわくした気分、自分ではない別の圧倒的な何かに身をゆだねたい欲望、それらが、新宿の今の時間に濃密な空間を作り上げている。
最終に近づけば近づくほど、電車は混雑を増す。
京王電鉄はこの時間は最後尾は女性専用車両になるのだが、その電車も若い女性ばかりで超混雑の模様を呈している。
ふと立ち止まって見ていると、言い様のない違和感を感じたりもする。
何なんだろう、この電車は。
東京に住む人は、あまり家に帰りたがらないのだろうか。
早く家に帰って、もっと自分だけの人生を生きればいいのに。
何故にこんな欲望だらけの街で、自分の貴重な時間をゆだねるのだろう。
そういえば、このサイトの管理人も、せっかく自分のアパートがあるのに、ほとんど帰らないまま新宿や渋谷あたりで時間を費やしていることだろう。
彼は、ライブの練習をしているのだという。この東京の街のどこかで、うす暗い空間の下で。
私は、ホントは早く家に帰って近くの温水プールで泳いでいたいのが本音。
今プランニング中の事業が順調に動き始めたら、絶対毎日泳ぎに行くぞ!と、今は心に決めている。
毎日1時間でもいい、お魚になって、人生の川の流れの中をゆったり泳ぎたい。
流れに抗うしかない、今の私の生きざまは、あまりにも哀しすぎると、太古、魚から陸に上がった私の中の遺伝子がそう叫ぶ。
Thanks God it's friday!
ああ、そういう映画もあったねと、回る時代のその中で、喜び悲しみ繰り返し、今日は倒れた旅人達も、生まれ変わって歩き出す?わけあるかー!
あ、また12時や....。
今日の晩飯も牛丼だった、安部邦雄