あの野村社長(!)が脱税で逮捕された。
ライジングの平元社長に次いでの大物逮捕である。
何故、こういう人たちは脱税行為に走ったのか?
理由その一、誰でもやっているから。
理由その二、自分の努力でこれだけの金を稼いだと思っているから。(つまり、これは私の金だという意識)
理由その三、年をとってから不安だから。(いつ無収入になっても、今迄の生活が維持できるように)
脱税に走る人の意識はほぼ同じだ。
いや、誰だって脱税に近いことはやっているか、もしできる身分になったら少しはやるだろうと思っているはず。
みすみす、国に金をくれてやる必要はない。
大体、国が今迄私に何してくれた!
国の予算で仕事を辛うじて維持している会社もあるが、そんなのはハッキリ言ってマイノリティである。
で、困ったことに我が国では、このマイノリティがやたら発言力があったりする。
で、ほとんどの人は思う。
何もしてくれない国に何故税金を正直に払わないといけないのだ、と。
脱税を合法的にやると節税になるという。
しかし、先ほどのマイノリティは政治家を動かして、この脱税行為を簡単に節税行為に変えることができる。
何が、合法だ!てめえらでルール変えているだけじゃねえか!
で、やはり、誰でもが儲かれば脱税行為を当然のように行う。
やり方は色々ある。
後は、税務署との知恵比べ。
税務署員もしょっちゅう上の方でルール変えるから、現場での厳格なルール適用は時として墓穴を掘ることになりかねない。
所詮彼等は公務員である。
査定がマイナスになりそうなことはやらない。
相手が弱そうだと適当なことを言って税をまきあげる。
強ければ、ま、君子危うしに近寄らず、か。
今回のサッチーはどうか。
本当は適当にしておきたかったのではないだろうか。
何故なら、脱税としてこんなわかりやすい例はないし、これだけマスコミに登場しなければ、わざわざ逮捕までして取り調べることもなかったのでは。
これだけ長い時間調査していたのだし、今さらどうやって証拠隠滅できるというのだろうか?
ま、一罰百戒なのでしょう。そう思っておくしかない。
大体、脱税行為を平然と行いながら、何ら刑事訴追を受けていない連中をイヤと言うほど知っている。
金持ちで脱税していない奴なんか、どこにいるのだ。
ヤミ献金露見する度に修正申告して平然としている政治家。
見解の相違だが、今回は税務署の指導に応じて修正申告しましたと宣う。
それで、許される。税の申告なんて基本的にそんなものだ。
この世の中は基本的に不公平にできている。
力のある方が、得に決まっている。
知恵のある方が、得に決まっている。
情報を操作できる方が、得に決まっている。
脱税ではありません、節税です。
なぜなら、私自身が法なのですから。
そういう世界に住む人は一杯います。
世の中は公平ではありません。既得権を持ったもの勝ちなのです。
皆の衆、そうは思いませんか?
税金の使い道を指定できるなら、幾らでも税金払うのに、安部邦雄