今日は、番宣スポット、つまり番組の告知スポットを制作してきた。
番組のCMを作るというのは、大層にやろうと思えばどこまでも大層にできるのだが、今日の作業は極めて簡素。
ついでに番組のことも言ってしまおう。
「スターダスト・レビュー」のライブをフィーチャーした番組。
ライブの部分に、著作権保護のための電子透かしを埋め込むという作業付きの実験番組でもある。
音楽業界がナーバスになっている著作権保護のためのシステムを今実験しているのだが、ほとんどのアーチストが消極的になっている中、その意義を認めてくれてスターダスト・レビューが協力してくれることになった。
感謝、感謝なのである。
その感謝も込めて、彼等のプロモーション番組もついでに作ってしまおうというわけ。
で、その為の番宣スポット。
やっぱり、多くの人に聞いてもらう為にはプロモーションしないと。
作業的には簡素だと書いたが、これは福岡のスタジオにいるスタレビのボーカル、根本要さんにファックスで原稿を送り、声部分だけを収録。
その音を東京に送ってもらい、最新シングル「MY LOVE」をBGにして完パケ。
とっても、かっこいいCMのできあがり。
1時間もかからない。
ま、段取りが身体にしみついているから、できのいいスポットになるのは当たり前なのである。
こういうのは、職人の世界なのだ。
立派な御殿を作ることもできれば、掘建小屋を作ることもできる。
それも、実に見事な堀建小屋である。
堀建小屋をバカにしてはいけない。
本当の職人はどんな仕事にも手は抜かない。
1時間で完成するのは、手際がいいからである。
手を抜いているわけではない。
あんたねえ、この手際の良さを会得する為に、どれだけ堀建小屋を作っては壊ししたかわかる?
ま、どうせ、放送にのった時は余りに見事にできているから、全く耳に残らんと思うけどね。
そう、本当にいいものは、誰の耳にも違和感を与えない。
それゆえ、誰も意識せず、左から右へ。
ただ、メッセージは確実に伝わるはず。
搬送波は伝わらないけど、コンテンツは確実に意識に置いて行かれるということ。
ええと、何か自画自賛だな。この話、やめ。
だから、素人の人は、1ヶ月かかってもこのスポットと同じ質のものはできないはず。
できてたまるか!
え?このソフトを使えば誰でもすぐに、プロの仕事ができるって?
何だよ、そのソフト。
何がプロの仕事だよ。そんなの邪道だろ、邪道じゃないか。
あのな、俺は30年かかって、1時間でこれだけのステイタスのあるスポット作れるようになったんだぞ。
何?このソフトなら10分でできるー!
アホか、アホか、アホか。
俺は信じないぞー、そ、そんなものがあってたまるか。
大体そういうものには、こ、心がないはずやー、こ、心や、心がこもってない仕事は、単なるハリボテや。
ふ、ふふ、ハリボテが作りたいんか、ハリボテ作ってうれしいんか。
アホか、アホか、アホか。
そんなんは、パチモンいうんじゃ、このボケナスー!
ええーん!
近頃、脳を酷使しすぎているのか、自分でもちょっと変だなと思う、安部邦雄